ザ・マッカラン
世界中で称賛されるスペイサイドの誇り
ブランドストーリー
スコットランドのハイランド地方、その東部に位置するスペイサイド。ウイスキーづくりに最も適したこの土地で、ザ・マッカランはシェリー樽が生み出す独特の風味と色合いを誇るウイスキーをつくりつづけています。
1824年にハイランドで2番目に「蒸溜ライセンス」を取得し、法的に認可された、名門の中の名門です。
蒸溜所の歴史はさらに古く、この周辺がまだマッカラン教区といわれていた18世紀初めには、すでにその名が知られていました。
多くのコンペティションで高評価を得て、「シングルモルトのロールスロイス」と呼ばれる最高峰のブランドです。
蒸留
マッカランの蒸留器は、スコッチウイスキー業界で最も小さいといわれています。
一般的な大型で背の高い蒸溜器では、アルコールの蒸気が長い距離を移動するため、軽い蒸気だけをコンデンサーに送ります。それに対して小型の蒸留器は、アルコールの移動距離が短く、密度の高いリッチなスピリッツが抽出されます。
蒸留器の名門フォーサイス社が手がける蒸溜器は、1950年以来、極上のウイスキーをつくるための大切なプロセスを担っています。2018年に新しい蒸留所がオープンした際に旧蒸留所と同じ特注ポットスチル24基が設置され、スピリッツを蒸溜しています。
熟成
マッカランの真骨頂ともいえるのが熟成に使う樽の品質です。
マッカランの大部分で使われるオーク樽を作成するために5年以上の職人技が必要です。自社で管理する森林で伐採されたあと1年ものあいだ天日で乾燥され、スペイン南部で加工しシェリー用の樽にします。その樽にシェリー酒を3年間詰め、熟成させてはじめて完成します。これはマッカランの卓越した品質と独特の香りと風味に最も貢献しています。
アメリカンオーク樽は密度が高く、バーボン樽やシェリー樽にうってつけです。一方、ヨーロピアンオーク樽は多孔質のため、比較的タンニンが多く含まれています。そのため長時間の熟成が必要な反面、ウイスキーに色合いと香りを醸す役割を果たしてくれます。
それぞれの樽を使い分け、原料から製造・貯蔵まで一貫してこだわり抜くことで、世界でも類まれなる評価を博すザ・マッカランが生まれます。